ヴァンパイアキッス
「まぁいいじゃん、俺で良かっただろ?」


またそう言ってニヤリと笑う羅稀。


何が良かった、なのよ!


『全然嬉しくない!』


「でも顔が真っ赤だけど、照れてんのか?」


『もう、うるさいなぁ…さっさと帰ろ!』


誤魔化して羅稀と一緒に学校を出た。


恋に時間って関係ないのかな?



こんなにドキドキして意識しちゃってる。




出会って間もないのに恋なんてないかぁ。


だとしたらこの胸の高鳴りは何なの?


疑問に思いつつもあたしは羅稀と仲良く早退した。



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