ヴァンパイアキッス
「先生めんどくさっ、」


『まぁまぁ。あたし達が悪かったしね』


そうたわいもない話をしていると、




「ねぇ、水無月さん!」


ふと誰かがあたしの名前を呼ぶ声がした。


振り返るとクラスメイトの小野寺さんたちがいた。


『どうしたの?』


「ちょっと雑談でもしないー?」


『え、あ、うんいいよ!』


凜音以外に誰にも声を掛けられないあたしは少しワクワクした。


『羅稀先行ってて!』


「あぁ。」



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