ヴァンパイアキッス
羅稀は階段を上りあたしと小野寺さんたちはトイレに行くことにした。


女子ってトイレよくいくよね。


あたしは女子力とかそういうのないしなぁ。


そんなことを考えながらトイレに到着。


「どうやって霜月くんと話せたの?いつも無視するじゃん?」


どうやってって…。


言えるわけない。


あたしが羅稀と話せるのはあたしが吸血鬼だからなだけで…。


自分で思っておきながら悲しくなってきた。


『えっと、なんか、気付けばかな?』


あはは、と笑って誤魔化した。


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