ヴァンパイアキッス
「ほら、あんたのせいで泣いてんじゃん!」


「うわ、結花子大丈夫?謝れよ!」


『いや、嘘泣きじゃん。』


ボソッとそういうと聞こえたのかヒートアップした。


あたしの胸元の襟をつかみ、壁に押し付けられた。


「ふーん、そんな事言っていいんだぁ。」


チャイムが鳴ったのにも関わらず、小野寺さんたちは責めてくる。


『やめてっ…!』


「ほんと最低よね!気安く霜月くんに近づいて、おまけに結花子を泣かせた。これは制裁だからね!」


そう言いあたしの頬をめがけて手を開いてビンタをした。



パチンっー!


『…った!』


ヒリヒリしてその場にしゃがみこむあたし。





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