ヴァンパイアキッス
吸血鬼…………、


そうだ、1つだけ方法があった!


吸血鬼はコウモリやフクロウを操ることができるけどあと一つ吸血鬼自体変身ができる特殊な能力がある。


羽を生やすくらいならできるはず…。


やった事なんて1度もないけど最終手段よね。


意を決した瞬間また銃弾の音が鳴り響いた。


あたしは一切傷ついて無い。


『羅稀…?!』


羅稀にまた銃弾が…!


もう羅稀じゃなくなってる。


理性がなくなってしまったのかもしれない。


「ふっ、狼男と吸血鬼…お揃いで。早く片付けるぞ」


気がつくともう目の前まで来ていた。


一息ついて意識を高めて不安を押し込め羽を生やす。



『お願い……早く…!う……ぁっ。』


変な感覚と違和感があるけど羅稀をまた肩に手を回して羽をはばたかせた。


さすがに吸血鬼にこのような能力があるとはハンターたちも知らず驚いていて銃弾を向ける。


バンッーーー!


『ゔぐ…っ!』


あたしまで打たれた。


でもここで落ちるわけにいかないの。


絶滅なんてしたくない。


そんな思いも抱え家へと向かう。



体力の限界を越して気が付けば家で死んだように寝てしまっていた。


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