ヴァンパイアキッス
「血が欲しいなら言えよなー。ほら噛み付いていいから」


首に指を指して優しく言う羅稀。


噛み付くわけないでしょ!?


『やだ…』


「はぁ……」


羅稀はため息をついてから自分の爪で腕に傷を付ける。


『ちょっと!』


「自分で吸えないなら仕方ない……」


『んんっ…?!』


血の味がした濃いキス。


羅稀が自分の血をあたしの口に


離れられない。


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