初恋に捧げる私の恋の歌
でも、ドクドクと心臓が嫌な音を立てる。




怖くないと思っても、少し怖い。



波留さんが少し気まずそうな顔をして頭をかく。



波留さんと自分の距離が開く。



私が無意識に下がっているのだ。



「悪かった。」



「あ、いえ!助けてくださって、ありがとうございます」



そう言ってぺこりと頭を下げる。



「あの、今日は一人で帰れます」



「あ、あぁ」



そう言うと私は、逃げるように溜まり場を後にする。



あーあ、私って嫌な奴
< 20 / 36 >

この作品をシェア

pagetop