初恋に捧げる私の恋の歌
先輩の家は小さなアパートだった。



「わりぃ、ボロっちくて。」



「いえ、暖かそうです。」



「そうか?風なんかピューピューだぜ」



「それは寒いですね。」



「おう。」



言ってる意味は違うけど、暖かそうだった。



玄関横にキッチンと反対側にトイレとお風呂



洗濯機は共用で部屋は一部屋八畳。



私の部屋程しかないこの部屋は
狭いけど、先輩の暖かさがあった。



「俺飯作るから買ってきた洋服のタグとか
切っててくれ。」



「はい。」



帰りたくない私の為にわざわざ洋服を
買いに連れてってくれた先輩。



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