初恋に捧げる私の恋の歌
「悪ぃ愛生。布団1枚しかねーわ。
俺そこら辺で寝るから、お前は布団で」
「一緒に寝ないんですか?」
「は?」
「いいじゃないですか。
先輩が言ったんですよ。ここは寒いって。」
「む〜〜、お前は、大丈夫なのかよ」
「はい、先輩なら」
むしろ、嬉しい。
なんて、口にする資格なんてない。
「会ったばっかで
普通ならまだまだ怖いのに
先輩なら、大丈夫なんです」
ホントに、惹かれてしまったのだ。
叶わぬ恋
叶ってはいけない恋だと知っている。
「つぁー!もう!寝るぞ!」
「ふ、はい。」
先輩は私に背を向けて布団に入っている。
絶対、ほとんど布団なんて使えてないのに。
目の前にある広い背中。
そっと手を触れると
「暖かい」
生きてる。
トクントクンと
心臓がなってるがわかる。