初恋に捧げる私の恋の歌

大事な人


「先輩、私、餃子作ってみたいです」



「は?」



「だから!さっき子供が言ってたんです!
ママと一緒に餃子作るって!」



「で?」



「それで!作れるものなんだ!
って感動したので


作りたいです!」



「まじで?」



「おおまじです!」



先輩と暮らし初めて一週間がたった。



少しずつ料理にも慣れてきた。



「えー、作るの大変なんだよ」



学校には1度も行ってないが
4人とは溜まり場でよく会ってる。



他の男性とも少しずつ打ち解けて、
1対1でも話せるようになってきた。



「はー、作るにしても
時間かかるから人数いるぞ」



「いいじゃないですか、頑張りましょう」



「まじかよ」



「おおまじです!」



「はー、やるか」



「はい!」



「あ、やべ、具材ねぇーわ」



「あら、じゃー買いに行きますか?」



「おー」



コートを着て鍵を閉める。



初めの方は自動ロックじゃなかったから
鍵閉めるの忘れてたなー



「愛生」



「はい」



投げてよこされたヘルメットは
わざわざ新しく買ったもので



バイクに乗るのも慣れたものだ。



「近くのでいいよな?」



「えー、少し高いですよ?」



「キャベツと餃子の皮だからいけんだろ」



「仕方ないですねー」



「じゃー、出発するので安全ベルトを」



「はい!」



て腰にしっかり手を回して準備OK



「よし、いくぞ」



「おー!」


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