初恋に捧げる私の恋の歌
「あ、安くないですか?」
「んー、駅前の方が」
「じゃあ、なしですね。」
「あ、牛乳」
「買い時です」
私がカートを押し、
先輩が買うものを入れていく。
「あれ?愛生ー?」
「明麗沙」
「やっほー!」
明麗沙とともに彼氏の龍樹が
買い物カゴを持ち
こちらへ手を振る。
「買い出しー?」
「うん、明麗沙も?」
「そー!今日龍樹の家に泊まるから」
「カップルで、お泊り、
明麗沙!」
「え?なに?」
「ゴム、大事」
「ぶふぁ!!な、なに!?」
明麗沙が急いで周りを見渡すが
男子二人は違うところに行っており
他のお客はいない。
うん、知ってた。
「ち、ちが!てか!ゴムは付ける!!」
「え、やるの?」
「え、あ、いや、その、」
明麗沙、可愛いよ
「もー、愛生、性格変わりすぎ」
「ふふ、明麗沙たちのおかげだよ」
「もー、許すツボも熟知してるし」
「ふふ、」
「そういう愛生も、先輩とどうなの!?」
「どうって?」
「1週間も一緒に同居してて
なにもないです!はないでしょ!」
「ないよ?」
「え、ほんと?」
「ほんと」
「え、先輩って枯れてんの?」
枯れてるって、
失礼だよ。