初恋に捧げる私の恋の歌
私は途中でみんなと別れて自分の家にいく。
私の家は大通りから少しだけ入った
マンションの一室。
昔からそこだった。
私は家鍵を開けてから家に入り、
すぐに鍵を閉める、
どうせ誰も帰って来ないから。
「あんたただいまも言えなくなったの」
その声に靴を脱いでいた手が止まり
息が吸えなくなる。
ゆっくりと動いた顔は予想通りの人を映す
「な、なんで、いるの」
そこには私の母がいた。
私を産んだだけの女。
「はぁ?なんでってここは私の家でしょ。
あぁ、そういやさ
あんたを抱きたいって男がいてさ、
どう?
あんた私に似て顔は可愛いんだからさ。」
たそう言いながタバコを吹かす姿は
み幼少期か見知った姿で。
は変わってな母に目じりに涙が溜まる。
「あんたに似たこの顔なんて大っ嫌いよ!」
「父親に似なかったあんたが悪いでしょ」
その言葉にカッと踵を鳴らす。
「私に!お父さんなんかいた事ない!」
母は呆れたようにまたタバコの煙を吐き出し
私から目を離す。
まるで興味が無い。
昔から私に興味が無い。
私をまだそばに置いているのは元旦那と
会いたいからだ。
「はぁ、もういいよ。
今月分はもう振り込んどいたから。
後これ、常連さんから
私今日寿司の気分じゃないからあげる。」
「いらない」
そう言うと私は玄関に下げてある
コートを掴んで家を出る。
母が、母が吸っているから
私はタバコの煙が嫌いだ。
私の母の香りと言ったらタバコの匂いだから。
私はコートを着ながら
素早く階段を駆け下りる。
一刻も早くあいつの元から消えたかった。
しばらく走ってから少しずつ
歩調をゆっくりにする。
はぁ、はぁ、と荒い息遣いが響く。
大通りから少しだけ入ったところ。
少し入るだけでそこにはもう人気はない。
あいつに会うぐらいなら
みんなについて行けばよかった。
私は大通りに出てトボトボと歩く。
いつ、出ていくだろうか、
いつになったら帰って良いのだろうか。
空を見上げるともう空は暗く月が出ている。
周りにはネオンの光が多くて星は見えない。
明るい筈なのに私の周りだけ
ぽっかりと暗闇のようだ。
月は少しだけかけていて満月ではない。
ブゥッッン!
後ろの方からバイク音響く。
後ろを振り向くと5、6人のバイクの集団。
みんな一発で暴走族だと分かるような
バイクをしている。
いや、一台だけ違う。
黒光りするほどの綺麗さの
大きな単車が先頭を走っている。
その一台だけ暴走族のバイクとは思えない程
原型を留めている。
それでも、すぐに暴走族で、
しかもあの中のリーダーだと感じた
そのバイクはまるで
闇に解きこむように走っている。
5、6人の集団の前にある信号が赤に変わる。
止まるのかな?と思い見ていると、
黒光りするバイクが一気に加速する。
え?
驚いで見ていると
そのバイクが赤信号でも構わずに突っ込む。
危ない!
そう思ったがそのバイクは上手く車の間を通り抜け逆に車を止めた。
その車の間でコールをしながら
仲間のバイクを待つ。
仲間のバイクが着くと
その後ろをついて行くよにハンドルを切る。
パチリと、そのフルフェイスに隠れた
瞳と目が合う。
ギュッとコートを握りしめる。
誰。あれ。
私の家は大通りから少しだけ入った
マンションの一室。
昔からそこだった。
私は家鍵を開けてから家に入り、
すぐに鍵を閉める、
どうせ誰も帰って来ないから。
「あんたただいまも言えなくなったの」
その声に靴を脱いでいた手が止まり
息が吸えなくなる。
ゆっくりと動いた顔は予想通りの人を映す
「な、なんで、いるの」
そこには私の母がいた。
私を産んだだけの女。
「はぁ?なんでってここは私の家でしょ。
あぁ、そういやさ
あんたを抱きたいって男がいてさ、
どう?
あんた私に似て顔は可愛いんだからさ。」
たそう言いながタバコを吹かす姿は
み幼少期か見知った姿で。
は変わってな母に目じりに涙が溜まる。
「あんたに似たこの顔なんて大っ嫌いよ!」
「父親に似なかったあんたが悪いでしょ」
その言葉にカッと踵を鳴らす。
「私に!お父さんなんかいた事ない!」
母は呆れたようにまたタバコの煙を吐き出し
私から目を離す。
まるで興味が無い。
昔から私に興味が無い。
私をまだそばに置いているのは元旦那と
会いたいからだ。
「はぁ、もういいよ。
今月分はもう振り込んどいたから。
後これ、常連さんから
私今日寿司の気分じゃないからあげる。」
「いらない」
そう言うと私は玄関に下げてある
コートを掴んで家を出る。
母が、母が吸っているから
私はタバコの煙が嫌いだ。
私の母の香りと言ったらタバコの匂いだから。
私はコートを着ながら
素早く階段を駆け下りる。
一刻も早くあいつの元から消えたかった。
しばらく走ってから少しずつ
歩調をゆっくりにする。
はぁ、はぁ、と荒い息遣いが響く。
大通りから少しだけ入ったところ。
少し入るだけでそこにはもう人気はない。
あいつに会うぐらいなら
みんなについて行けばよかった。
私は大通りに出てトボトボと歩く。
いつ、出ていくだろうか、
いつになったら帰って良いのだろうか。
空を見上げるともう空は暗く月が出ている。
周りにはネオンの光が多くて星は見えない。
明るい筈なのに私の周りだけ
ぽっかりと暗闇のようだ。
月は少しだけかけていて満月ではない。
ブゥッッン!
後ろの方からバイク音響く。
後ろを振り向くと5、6人のバイクの集団。
みんな一発で暴走族だと分かるような
バイクをしている。
いや、一台だけ違う。
黒光りするほどの綺麗さの
大きな単車が先頭を走っている。
その一台だけ暴走族のバイクとは思えない程
原型を留めている。
それでも、すぐに暴走族で、
しかもあの中のリーダーだと感じた
そのバイクはまるで
闇に解きこむように走っている。
5、6人の集団の前にある信号が赤に変わる。
止まるのかな?と思い見ていると、
黒光りするバイクが一気に加速する。
え?
驚いで見ていると
そのバイクが赤信号でも構わずに突っ込む。
危ない!
そう思ったがそのバイクは上手く車の間を通り抜け逆に車を止めた。
その車の間でコールをしながら
仲間のバイクを待つ。
仲間のバイクが着くと
その後ろをついて行くよにハンドルを切る。
パチリと、そのフルフェイスに隠れた
瞳と目が合う。
ギュッとコートを握りしめる。
誰。あれ。