自殺カタログ
「だったら、早く終わらせてくれ」


涼太はそう言うと、登と2人で席に戻って行く。


「また呼び出し?」


一緒にご飯を食べていた理央が小声でそう聞いて来た。


「そうみたい。あの2人に晃紀と別れろって言われてたこと忘れてた」


「あの2人のサインはもらってるんでしょ?」


「うん」


あたしは頷いたウインナーを口に運んだ。


パリッとした皮がおいしい。


「じゃぁ、どうでもいいね」


理央は興味を失ったようにそう言い、昨日のテレビの内容へと話題は切り替わったのだった。
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