自殺カタログ
☆☆☆
呼び出された場所は相変わらずの校舎裏だった。
「さっさと晃紀と別れろよ」
やっぱりその話か。
最近色々あってその話のことはスッカリ忘れてしまっていた。
それよりなにより、晃紀と会話すらしていないから付き合っているのかどうかもわからない。
キスをした時は確かにときめいたけれど、今ではそのときめきも幻のように思えていた。
だけど2人からすれば、あたしはまだ晃紀の彼女なのだ。
「今更?」
あたしがそう聞くと、2人は目を見合わせた。
クラス内で月乃が壮絶なイジメにあっていることは2人ともわかっているはずだ。
「あたしの代わりに月乃がターゲットになってるじゃん。あたしが晃紀と別れても何も変わらないよ?」
「そんな事はない」
そう言ったのは涼太だった。
「月乃はまだ挽回できるかもしれない」
「あぁ。そういうこと」
あたしはため息交じりに頷いた。
突如始まった月乃へのイジメは長期間続くものではなく、収まったあとはまた別の人間がターゲットにされると思っているようだ。
呼び出された場所は相変わらずの校舎裏だった。
「さっさと晃紀と別れろよ」
やっぱりその話か。
最近色々あってその話のことはスッカリ忘れてしまっていた。
それよりなにより、晃紀と会話すらしていないから付き合っているのかどうかもわからない。
キスをした時は確かにときめいたけれど、今ではそのときめきも幻のように思えていた。
だけど2人からすれば、あたしはまだ晃紀の彼女なのだ。
「今更?」
あたしがそう聞くと、2人は目を見合わせた。
クラス内で月乃が壮絶なイジメにあっていることは2人ともわかっているはずだ。
「あたしの代わりに月乃がターゲットになってるじゃん。あたしが晃紀と別れても何も変わらないよ?」
「そんな事はない」
そう言ったのは涼太だった。
「月乃はまだ挽回できるかもしれない」
「あぁ。そういうこと」
あたしはため息交じりに頷いた。
突如始まった月乃へのイジメは長期間続くものではなく、収まったあとはまた別の人間がターゲットにされると思っているようだ。