自殺カタログ
2人の念の入れように思わず苦笑いを浮かべる。


誰だってイジメられるのは嫌だ。


だからって、こんなにあからさまに人を落としいれようとしなくてもいいのに。


さて、どうしようか。


一旦晃紀と別れた事にしようか。


そんな風に考えていた時、足音が近づいてくるのが聞こえて振り向いた。


「芽衣?」


その声に全身がカッと熱くなる感覚があった。


同時に2人はサッと青ざめる。


校舎裏に来たのは晃紀だったのだ。


晃紀は煙草を吸おうと思ったのか、手にライターを持っている。
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