自殺カタログ
見つけた瞬間、アンミが安堵の表情を浮かべて机に駆け寄った。
その瞬間を、あたしはスマホで撮影していた。
机にはしっかりアンミの名前が書かれている。
それを持って驚いた顔を浮かべてこちらを見ているアンミ。
「なに……してるの?」
「撮影。ムービーだから、動いて」
あたしはアンミにそう指示した。
「なんで、そんなことしてんの!」
「月乃をイジメてたって証拠を消すためだよ。アンミは元々イジメられっこだった。だから月乃をイジメてなんてない。そういう筋書きにしておけば、もう先生や警察に疑われる事もない」
あたしは早口で嘘をまくし立てた。
アンミはイジメられっ子で、月乃もイジメられっ子だった。
そしてその主犯格は龍輝と百花。
そういう事にしておけばアンミの立場は安全だ。
と、思わせたのだ。
もちろん、あたしがアンミにそんな優しさを見せるわけがない。
「ほらアンミ、イジメられっ子らしく謝って」
「あ、謝るって?」
「何言ってるの? 散々あたしにやらせてきたじゃん」
その瞬間を、あたしはスマホで撮影していた。
机にはしっかりアンミの名前が書かれている。
それを持って驚いた顔を浮かべてこちらを見ているアンミ。
「なに……してるの?」
「撮影。ムービーだから、動いて」
あたしはアンミにそう指示した。
「なんで、そんなことしてんの!」
「月乃をイジメてたって証拠を消すためだよ。アンミは元々イジメられっこだった。だから月乃をイジメてなんてない。そういう筋書きにしておけば、もう先生や警察に疑われる事もない」
あたしは早口で嘘をまくし立てた。
アンミはイジメられっ子で、月乃もイジメられっ子だった。
そしてその主犯格は龍輝と百花。
そういう事にしておけばアンミの立場は安全だ。
と、思わせたのだ。
もちろん、あたしがアンミにそんな優しさを見せるわけがない。
「ほらアンミ、イジメられっ子らしく謝って」
「あ、謝るって?」
「何言ってるの? 散々あたしにやらせてきたじゃん」