自殺カタログ
あたしがそう言うと、動画を見た百花と龍輝は大声で笑い始めた。


「なんだよこれ、アンミ、トイレで土下座なんかしたのか?」


龍輝にそう言われ、アンミは俯く。


「マジかよ。お前ってそこまでやる女だったんだな」


自分はアンミを全裸にさせたくせに、そんな事はもうすでに忘れているようだ。


イジメている側なんて、所詮はその程度なんだ。


「この動画マジ笑える! どっかにUPしようよ」


百花がキャッキャとはしゃぎながらそう言った。


そうこなきゃね。


そのためにあたしは動画なんて撮ったんだ。


アンミにはもっともっと、月乃以上に痛い目に合ってもらわないと気が済まない。


そう思っていると理央が近づいて来た。


「やるじゃん芽衣」


「あたしは自分がやられた事をやり返しただけだよ」


あたしは理央にそう言ったのだった。
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