自殺カタログ
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アンミが救急車で運ばれた後も現場は騒然としていた。
アンミがあたしへ向けてナイフを振りかざしているのを目撃されていたため、あたしは警察から事情聴取まで受けることになってしまった。
月乃と同じ学校でクラスと言う事で、警察の人もかなり慎重になっている様子だった。
あたしを疑っているような視線まで向けていたけれど、目撃者の証言によりあたしの疑いは綺麗に晴れていた。
アンミが転落していく様子が脳内で何度も再生されて、ろくに眠れないまま朝が来ていた。
「芽衣、大丈夫?」
心配したお母さんが部屋の外からそう声をかけてきた。
「うん……」
あたしはどうにかベッドから体を起こしてそう返事をした。
「今日は学校を休んだらどう? 最近色々あって疲れてるでしょ?」
そんな声につい甘えてしまいそうになる。
だけど、アンミが階段から落ちた翌日に休むわけにはいかなかった。
今日はイジメのターゲットが学校にいない状況になる。
となると、またあたしがイジメられるかもしれないということなのだ。
そんな不安定な日に学校を休むなんて、できるワケがなかった。
アンミがあたしへ向けてナイフを振りかざしているのを目撃されていたため、あたしは警察から事情聴取まで受けることになってしまった。
月乃と同じ学校でクラスと言う事で、警察の人もかなり慎重になっている様子だった。
あたしを疑っているような視線まで向けていたけれど、目撃者の証言によりあたしの疑いは綺麗に晴れていた。
アンミが転落していく様子が脳内で何度も再生されて、ろくに眠れないまま朝が来ていた。
「芽衣、大丈夫?」
心配したお母さんが部屋の外からそう声をかけてきた。
「うん……」
あたしはどうにかベッドから体を起こしてそう返事をした。
「今日は学校を休んだらどう? 最近色々あって疲れてるでしょ?」
そんな声につい甘えてしまいそうになる。
だけど、アンミが階段から落ちた翌日に休むわけにはいかなかった。
今日はイジメのターゲットが学校にいない状況になる。
となると、またあたしがイジメられるかもしれないということなのだ。
そんな不安定な日に学校を休むなんて、できるワケがなかった。