自殺カタログ
あたしは理央へと視線を向けた。


龍輝の声は大きくてクラス中に聞こえている。


理央と視線がぶつかる。


理央は大きく頷いて見せた。


チャンスだよ。


口パクでそういったのがわかった。


「わかった。そうする」


あたしは龍輝にそう返事をしたのだった。
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