自殺カタログ
☆☆☆
スマホの時計が夜の12時半を表示していた。
あたしは自分の家にいて、テーブルの上にはスマホとアンミのサインが入ったハガキが置かれている。
目を閉じるとアンミが落ちていく様子が今でも鮮明に思い出す事ができた。
だけど、今回はもっとだ。
石段を落ちるよりも、もっともっと激しい苦痛を味わうんだ。
「硫酸で溶けて死ぬって、どんな感覚?」
あたしは小さな声で呟くように訊ねた。
誰もいない部屋の中、返事をしてくれる声はいない。
代わりに、アンミが苦痛にゆがんでいる様子が浮かんできた。
頭から透明な液体がかけられた瞬間、アンミは絶叫するのだ。
皮膚が溶けてドロドロになって地面に落ちていく。
頭皮がはがれて、髪がズルズルと抜け落ちていく。
そんな様子がありありと見えてあたしは目を開けた。
スマホを確認すると12時45分になっていた。
あたしはハガキとスマホを持って部屋を出た。
お母さんを起こさないように足音を殺して階段を下りて行く。
玄関に到着して、スマホを確認した。
12時48分。
あたしは玄関の廊下に腰をかけてその時間になるのを待った。
スマホの時計が夜の12時半を表示していた。
あたしは自分の家にいて、テーブルの上にはスマホとアンミのサインが入ったハガキが置かれている。
目を閉じるとアンミが落ちていく様子が今でも鮮明に思い出す事ができた。
だけど、今回はもっとだ。
石段を落ちるよりも、もっともっと激しい苦痛を味わうんだ。
「硫酸で溶けて死ぬって、どんな感覚?」
あたしは小さな声で呟くように訊ねた。
誰もいない部屋の中、返事をしてくれる声はいない。
代わりに、アンミが苦痛にゆがんでいる様子が浮かんできた。
頭から透明な液体がかけられた瞬間、アンミは絶叫するのだ。
皮膚が溶けてドロドロになって地面に落ちていく。
頭皮がはがれて、髪がズルズルと抜け落ちていく。
そんな様子がありありと見えてあたしは目を開けた。
スマホを確認すると12時45分になっていた。
あたしはハガキとスマホを持って部屋を出た。
お母さんを起こさないように足音を殺して階段を下りて行く。
玄関に到着して、スマホを確認した。
12時48分。
あたしは玄関の廊下に腰をかけてその時間になるのを待った。