自殺カタログ
☆☆☆
アンミの死体が見つかった事で全校生徒は午前中に帰らされることになった。
真っ直ぐ家に帰り、今日は外へ出ない事。
それが担任に言われた事だった。
が、それをちゃんと守っている生徒なんていない。
あたしは理央を家に呼んでいた。
「すごかったね、アンミの死に方」
テーブルの上に『自殺カタログ』を広げて置いて、あたしはそう言った。
「本当だよね。どんな死に方を選んでも、ちゃんとその通りになるってすごいよね」
理央が頷きながらそう言ってくれた。
少し無理そうな自殺方法だって、事故のようして実行されるのだ。
あたしが疑われることは、きっと永久的にないだろう。
「でもよかった。芽衣がアンミをちゃんと殺してくれて」
理央の言葉にあたしは首を傾げた。
アンミを殺すのは当初からの予定通りだ。
「どういう意味?」
「芽衣、最近あいつらと仲良いし、本物の仲間になっちゃったのかと思って心配した」
そう言ってくる理央にあたしは強く首を振った。
「仲間になんてなるわけないじゃん!」
本物の仲間になる所を想像しただけで吐き気がしてくる。
アンミの死体が見つかった事で全校生徒は午前中に帰らされることになった。
真っ直ぐ家に帰り、今日は外へ出ない事。
それが担任に言われた事だった。
が、それをちゃんと守っている生徒なんていない。
あたしは理央を家に呼んでいた。
「すごかったね、アンミの死に方」
テーブルの上に『自殺カタログ』を広げて置いて、あたしはそう言った。
「本当だよね。どんな死に方を選んでも、ちゃんとその通りになるってすごいよね」
理央が頷きながらそう言ってくれた。
少し無理そうな自殺方法だって、事故のようして実行されるのだ。
あたしが疑われることは、きっと永久的にないだろう。
「でもよかった。芽衣がアンミをちゃんと殺してくれて」
理央の言葉にあたしは首を傾げた。
アンミを殺すのは当初からの予定通りだ。
「どういう意味?」
「芽衣、最近あいつらと仲良いし、本物の仲間になっちゃったのかと思って心配した」
そう言ってくる理央にあたしは強く首を振った。
「仲間になんてなるわけないじゃん!」
本物の仲間になる所を想像しただけで吐き気がしてくる。