自殺カタログ
☆☆☆
それから数十分後、離していた通り登と涼太の2人が洋館に入って来た。
玄関の鍵は予め開けておいた。
洋館のブレーカーは落としておいたので、ライトで周囲を照らしながらゆっくりと進んでいく2人。
その手にはしっかりとカメラが握られている。
準備は万端だ。
2人がエントランスから2階へと延びている階段へ差し掛かった時、あたしはわざと物音を立てた。
2人が同時に立ち止まり、せわしなく周囲を見回す。
「今の音、聞こえたか?」
「あ、あぁ。でも何かが落ちただけだろ」
涼太が強がっている声が聞こえて来る。
あたしは2人が再び階段を上りはじめた事を確認して立ち上がった。
階段の裏手に隠れていたあたしは足音を立てないように階段を上がって行く。
2人の真後ろまで来たとき、足を止めて背中に息を吹きかけた。
「ひっ」
登が小さく悲鳴を上げる。
「なんだよ」
それから数十分後、離していた通り登と涼太の2人が洋館に入って来た。
玄関の鍵は予め開けておいた。
洋館のブレーカーは落としておいたので、ライトで周囲を照らしながらゆっくりと進んでいく2人。
その手にはしっかりとカメラが握られている。
準備は万端だ。
2人がエントランスから2階へと延びている階段へ差し掛かった時、あたしはわざと物音を立てた。
2人が同時に立ち止まり、せわしなく周囲を見回す。
「今の音、聞こえたか?」
「あ、あぁ。でも何かが落ちただけだろ」
涼太が強がっている声が聞こえて来る。
あたしは2人が再び階段を上りはじめた事を確認して立ち上がった。
階段の裏手に隠れていたあたしは足音を立てないように階段を上がって行く。
2人の真後ろまで来たとき、足を止めて背中に息を吹きかけた。
「ひっ」
登が小さく悲鳴を上げる。
「なんだよ」