自殺カタログ
追い詰める
翌日。


学校へ来て見るとさっそく登と涼太が昨日の出来事をクラスメートたちに話していた。


見たことろ龍輝はまた登校してきていないようだ。


「見て見ろよ! 本当なんだってば!!」


涼太が晃紀に昨日の写真を見せている。


どんなふうに写っているのか気になったあたしはそっと近づいた。


「おはよう芽衣」


あたしに気が付いた晃紀が笑顔になる。


「おはよう晃紀。みんなで何を見てるの?」


自然な雰囲気を装ってそう訊ねた。


「こいつら、昨日心霊スポットに行ってきたんだってよ」


晃紀の説明にあたしは涼太と登を見た。


2人は『どうだ』と言わんばかりに胸を張っている。
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