自殺カタログ
そこに写っていたのは少しブレている女子高生の写真だった。
顔をしっかり撮られるのは心霊写真として不自然だし、あたしや理央だとバレてしまう恐れがあったからわざと動いたのだ。
ブレていてもそれが女子高生で、アンミに似ていると言う事はちゃんとわかった。
なにより、ここの制服を着ていると言う事が重要なのだ。
同じ制服を着ている幽霊が現れたら、真っ先に最近亡くなった人と照らし合わせる。
見た目がアンミと似てなくても、幽霊だからという言い訳でなんとでもなってしまう。
「これってアンミじゃない!?」
あたしは驚いて見せた。
大きな声でそういう事で『そうなのかもしれない』と思い込ませるのだ。
「そうなんだよ! 俺たちの前に現れたのはアンミだったんだ!」
登と涼太は今にも呼吸困難で倒れてしまうんじゃないかと思うくらい興奮している。
顔をしっかり撮られるのは心霊写真として不自然だし、あたしや理央だとバレてしまう恐れがあったからわざと動いたのだ。
ブレていてもそれが女子高生で、アンミに似ていると言う事はちゃんとわかった。
なにより、ここの制服を着ていると言う事が重要なのだ。
同じ制服を着ている幽霊が現れたら、真っ先に最近亡くなった人と照らし合わせる。
見た目がアンミと似てなくても、幽霊だからという言い訳でなんとでもなってしまう。
「これってアンミじゃない!?」
あたしは驚いて見せた。
大きな声でそういう事で『そうなのかもしれない』と思い込ませるのだ。
「そうなんだよ! 俺たちの前に現れたのはアンミだったんだ!」
登と涼太は今にも呼吸困難で倒れてしまうんじゃないかと思うくらい興奮している。