自殺カタログ
ペン
アンミの亡霊なんて存在しない。
あれはメークをしたあたしと理央だった。
だけど2人はアンミの亡霊によって殺されてしまうんだ。
自分の部屋の中、あたしは登と涼太のサインが入ったハガキを前にしてそう思った。
アンミの亡霊によって殺されたように見せるためには、それなりの方法を選ぶ必要がった。
あたしは『自殺カタログ』のページをめくって行く。
アンミの亡霊と関連つけるための自殺方法を探しているのだが、なかなか見つからない。
「いっそ、自分で考えちゃえば?」
テーブルの前に座っていた理央がそう言った。
「そうだね」
あたしは頷く。
ハガキには自殺方法を記入する欄と、サイン欄。
そしてもう1つ、死に方を自分で考えて記入できる欄があった。
「ここに書けば、その自殺方法で死ねるってことなんだよね?」
あたしは誰ともなくそう聞きながら、ペンをとった。
今まで使った事がなかった記入欄。
これからも使う事はないだろうと思っていたけれど、どうやら初めて必要な時が来たみたいだ。
あれはメークをしたあたしと理央だった。
だけど2人はアンミの亡霊によって殺されてしまうんだ。
自分の部屋の中、あたしは登と涼太のサインが入ったハガキを前にしてそう思った。
アンミの亡霊によって殺されたように見せるためには、それなりの方法を選ぶ必要がった。
あたしは『自殺カタログ』のページをめくって行く。
アンミの亡霊と関連つけるための自殺方法を探しているのだが、なかなか見つからない。
「いっそ、自分で考えちゃえば?」
テーブルの前に座っていた理央がそう言った。
「そうだね」
あたしは頷く。
ハガキには自殺方法を記入する欄と、サイン欄。
そしてもう1つ、死に方を自分で考えて記入できる欄があった。
「ここに書けば、その自殺方法で死ねるってことなんだよね?」
あたしは誰ともなくそう聞きながら、ペンをとった。
今まで使った事がなかった記入欄。
これからも使う事はないだろうと思っていたけれど、どうやら初めて必要な時が来たみたいだ。