自殺カタログ
学校閉鎖
立て続けに5人の生徒たちが死んでしまった事で、学校閉鎖となっていた。


他のクラスや学年は3日間の休みだが、2年3組だけは一週間休まされることになっていた。


しかも外出禁止だ。


一週間も外へ出る事ができないなんて、苦痛以外の何物でもなかった。


保護者同伴なら出られると聞いていたけれど、両親と行く場所なんて限られている。


これじゃ理央に会いに行くこともできなかった。


一週間の休み期間には沢山の課題が出されて、生徒たちは自主的に勉強をすることになっていた。


その間に担任の先生が家庭訪問に訪れるらしい。


生徒たちに今回の件について話を聞いたり、精神的なケアに努めるのだと聞いた。


学校側としては適切な対応なのかもしれないが、あたしはつまらない毎日を送っていた。


せっかくアンミの亡霊がいるとみんなに信用させることができたのに、学校へ行けないのでみんなの様子を見ることもできなかった。


特に龍輝だ。


龍輝の怯え方を見る事ができないのが残念で仕方ない。


学校が再開された時に、もう一度恐怖を植え付け直した方がいいかもしれない。
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