自殺カタログ
☆☆☆
学校側がどう対処しようと変わらない。
学年で別々に登校したって、勉強をする場所を変えたって、死人は出る。
だって、あたしが殺しているんだから。
学校へ向かう間、そんな優越感に浸っていた。
あたしが殺している事に誰も気が付かない。
たとえ暴露したって、きっと誰も信用しないだろう。
あたしの隣と通り過ぎているサラリーマンや、タクシーの運転手が小さく見える。
サインさえさせることができれば、あたしは誰だって殺せるのだ。
世界はあたしを中心に回っているようにすら見える。
それがとても心地よかった。
「百花が自殺したね」
教室へ入ると、先に来ていた理央がそう声をかけて来た。
「そうだね、詳細は伝わってこなかったけど、死に方は登や涼太と同じだよ」
あたしがそう言うと、理央は頷いた。
『それでいい』
と言われている気分になり、少し腹が立つ。
『自殺カタログ』を持っているのはこのあたしだ。
学校側がどう対処しようと変わらない。
学年で別々に登校したって、勉強をする場所を変えたって、死人は出る。
だって、あたしが殺しているんだから。
学校へ向かう間、そんな優越感に浸っていた。
あたしが殺している事に誰も気が付かない。
たとえ暴露したって、きっと誰も信用しないだろう。
あたしの隣と通り過ぎているサラリーマンや、タクシーの運転手が小さく見える。
サインさえさせることができれば、あたしは誰だって殺せるのだ。
世界はあたしを中心に回っているようにすら見える。
それがとても心地よかった。
「百花が自殺したね」
教室へ入ると、先に来ていた理央がそう声をかけて来た。
「そうだね、詳細は伝わってこなかったけど、死に方は登や涼太と同じだよ」
あたしがそう言うと、理央は頷いた。
『それでいい』
と言われている気分になり、少し腹が立つ。
『自殺カタログ』を持っているのはこのあたしだ。