自殺カタログ
☆☆☆

夢の中でスマホのアラームが鳴り響き、あたしは勢いよく目を開けた。


夢から覚めてもまだアラーム音が聞こえてきている。


外はまだ真っ暗で登校時間には早すぎる。


あたしは枕元に置いているスマホを手に取り、アラームを消した。


時刻は12時40分だ。


ハッと息を飲んで上半身を起こした。


そうだ、1時になったら自宅のポストにハガキを入れておくんだった。


あのカタログを信じているわけではないけれど、一応説明通りにやってみようと考えたのだ。


あたしは電気を付けてテーブルの上のハガキを確認した。


そこにはしっかり、あの女のサインが入れられている。


よし、準備は整った。


あたしは大きく息を吸い込んで、ハガキを片手に部屋を出たのだった。
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