自殺カタログ
あたしは脱力して、その場に座り込んでしまった。


今からでも遅くないなんて大嘘だ。


遅かった。


自殺へのドアは完全に閉められてしまった。


他の自殺方法を考えなきゃ。


首つり?


カッターで手首を切る?


ロープやカッターはどこから調達するの?


そこで怪しまれたら自殺に失敗するのに、どうやって気が付かれないようにそれらを盗むの?


あたしは強く頭をふった。


だめだだめだだめだだめだ!!


こんな事じゃダメだ。


仮に結構できたとしてもきっと失敗してしまうに決まっている。


大人しく教室に戻るしかない。


あたしはうなだれたまま、教室へと向かったのだった。
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