自殺カタログ
☆☆☆
生きている限りイジメられ続けるのかな。
昼休みになり、お弁当箱を取り出してみると中身はすべてゴミ箱に捨てられていた。
それを見たあたしは重たいため息を吐き出した。
4時間目が始まる前、あたしはトイレに立った。
きっと、その隙にアンミたちがお弁当を捨てたんだろう。
授業を受けながらお弁当の匂いがすると思っていたことを思い出す。
誰かが早弁でもしているのだと思っていたが、まさか自分のお弁当が捨てられ、その匂いがしていたなんて想像もしていなかった。
「芽衣……」
ゴミ箱の前で立ち尽くしていると理央がそっと声をかけて来た。
あたしは咄嗟に周囲を見回した。
アンミたちのグループはいない。
食堂に行っているのだろう。
だから理央も声をかけてきたのだ。
あたしは安心して理央を見た。
「なに?」
「なにって……大丈夫なの?」
「え? あぁ。大丈夫だよ、被害にあったのはお弁当だから」
あたしはそう言い、ゴミ箱の中でグチャグチャになってしまったお弁当を見おろした。
「でも……」
「大丈夫大丈夫。お昼なら食堂に行けばいいし。自分で作ったお弁当だから誰かに申し訳ない気持ちになるわけでもないし」
生きている限りイジメられ続けるのかな。
昼休みになり、お弁当箱を取り出してみると中身はすべてゴミ箱に捨てられていた。
それを見たあたしは重たいため息を吐き出した。
4時間目が始まる前、あたしはトイレに立った。
きっと、その隙にアンミたちがお弁当を捨てたんだろう。
授業を受けながらお弁当の匂いがすると思っていたことを思い出す。
誰かが早弁でもしているのだと思っていたが、まさか自分のお弁当が捨てられ、その匂いがしていたなんて想像もしていなかった。
「芽衣……」
ゴミ箱の前で立ち尽くしていると理央がそっと声をかけて来た。
あたしは咄嗟に周囲を見回した。
アンミたちのグループはいない。
食堂に行っているのだろう。
だから理央も声をかけてきたのだ。
あたしは安心して理央を見た。
「なに?」
「なにって……大丈夫なの?」
「え? あぁ。大丈夫だよ、被害にあったのはお弁当だから」
あたしはそう言い、ゴミ箱の中でグチャグチャになってしまったお弁当を見おろした。
「でも……」
「大丈夫大丈夫。お昼なら食堂に行けばいいし。自分で作ったお弁当だから誰かに申し訳ない気持ちになるわけでもないし」