自殺カタログ
☆☆☆
6人に連れて来られた先は校舎裏だった。
見上げてみると、数日前自殺しようと思っていた屋上が見える。
太陽の光でフェンスがキラキラと輝いて見えた。
やっぱりあそこは一番天国に近い場所だったのかもしれないと考える。
だとすれば、この人気のないジメジメした校舎裏はさながら地獄と言ったところか。
「なにボーっとしてんだよ」
屋上を見上げていたあたしはアンミに肩を押されてその場に尻餅をついてしまった。
「ダッサ! こけてやんの」
月乃がいやらしい笑顔を向ける。
あたしに睨まれただけでひるんでいた癖に。
「お前さぁ、どうやって理央に取り入ったんだよ」
尻餅をついたままのあたしの前髪を鷲掴みにして、アンミがそう聞いて来た。
痛みで顔が歪む。
罵声は無視すれば済むけれど、痛みだけはどうしようもない。
いくら蹴られても殴られても、ちっともなれるとこはない。
「ほんとウザイんだけど」
百花があたしの顔に唾を吐きかける。
それを傍観している龍輝と晃紀。
先生が来ないか見張っているだけなのかもしれない。
6人に連れて来られた先は校舎裏だった。
見上げてみると、数日前自殺しようと思っていた屋上が見える。
太陽の光でフェンスがキラキラと輝いて見えた。
やっぱりあそこは一番天国に近い場所だったのかもしれないと考える。
だとすれば、この人気のないジメジメした校舎裏はさながら地獄と言ったところか。
「なにボーっとしてんだよ」
屋上を見上げていたあたしはアンミに肩を押されてその場に尻餅をついてしまった。
「ダッサ! こけてやんの」
月乃がいやらしい笑顔を向ける。
あたしに睨まれただけでひるんでいた癖に。
「お前さぁ、どうやって理央に取り入ったんだよ」
尻餅をついたままのあたしの前髪を鷲掴みにして、アンミがそう聞いて来た。
痛みで顔が歪む。
罵声は無視すれば済むけれど、痛みだけはどうしようもない。
いくら蹴られても殴られても、ちっともなれるとこはない。
「ほんとウザイんだけど」
百花があたしの顔に唾を吐きかける。
それを傍観している龍輝と晃紀。
先生が来ないか見張っているだけなのかもしれない。