自殺カタログ
心配
検証結果。


やはりあのカタログは本物だ。


そしてカタログの所有者のポストを使えば、他の家の人間でも自殺させることができる。


これはとても大きな成果だった。


あたしは昼休み中、今朝の出来事を理央に話して聞かせた。


「なるほど。それなら本当にサインだけどうにかなれば、誰でも自殺に追い込めるってことか」


理央はパックのリンゴジュースを飲んで、興味深そうにそう言った。


ここは学校の中庭のベンチで、今日は天気が良い事でここで座って食べている生徒も多く見られた。


「そういう事だね」


あたしはそう言うとお弁当の卵焼きを口に入れて、ふたを閉めた。


久しぶりのお母さんのお弁当はあっという間に食べ終えてしまった。


自分で作るよりも格段に美味しく感じるのは、やっぱり愛情の入れ方に差があるからかな?


「問題はどうやってサインをさせるかだよねぇ」


理央はそう言い、食べきったパンの袋をゴミ箱へ投げ入れた。
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