自殺カタログ
「芽衣! 返事は!?」
アンミが聞いてくる。
あたしはその言葉を聞こえないふりして、ジッと晃紀を見つめた。
晃紀の視線は泳いでいる。
「あたしも……好き」
あたしの返事を聞いた瞬間、教室内がドッと笑いに包まれた。
「『あたしも……好き』だって! キモイんだよ!」
「よかったね晃紀! 芽衣が彼女になってくれるってさ!」
「死神の彼女とかやばくない?」
アンミたちが率先して声を上げる。
あたしはグッと拳を握りしめた。
晃紀はなにも悪くない。
あたしは晃紀の気持ちを利用しようとしているのだ。
申し訳ない気持ちになってくる。
晃紀は俯いたまま何も言わない。
あたしに告白したことをすでに後悔しはじめているのかもしれない。
晃紀からすればクラスカーストの崩壊に当たる出来事だ。
明日からイジメの標的になるかもしれない。
アンミが聞いてくる。
あたしはその言葉を聞こえないふりして、ジッと晃紀を見つめた。
晃紀の視線は泳いでいる。
「あたしも……好き」
あたしの返事を聞いた瞬間、教室内がドッと笑いに包まれた。
「『あたしも……好き』だって! キモイんだよ!」
「よかったね晃紀! 芽衣が彼女になってくれるってさ!」
「死神の彼女とかやばくない?」
アンミたちが率先して声を上げる。
あたしはグッと拳を握りしめた。
晃紀はなにも悪くない。
あたしは晃紀の気持ちを利用しようとしているのだ。
申し訳ない気持ちになってくる。
晃紀は俯いたまま何も言わない。
あたしに告白したことをすでに後悔しはじめているのかもしれない。
晃紀からすればクラスカーストの崩壊に当たる出来事だ。
明日からイジメの標的になるかもしれない。