いつか時が戻るまで。
「あの子…大丈夫かしら」
「車にはねられただとか。あいつは本当に馬鹿なのか。」
「ホント……無事でいて…」



んん……………あれ?
ここは、病院か。


「あ!!涼大くん?!ちょ、大丈夫?」
「お…お母さん…?」
「ええ、そうよ、覚えてる?」
「……僕は、お母さんいない」
僕は、母親がいない。
いないはず。

……いないっけ?

「ほら、お父さんもなんか声かけてあげなさい」
「お前…ほんとに馬鹿なのか?命を粗末にしやがって。そんなやつ、生きてる価値もないわ!」
「ちょっとお父さん!」
生きてる価値もない、か。

生きてる?

僕は
生きてる。
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