アテナ魔法魔術学園
14:00を過ぎたころ
闘技場
闘技場のフィールドには、2人の生徒がハイレベル&ハイペースな闘い中だ
観客席は3分の2は埋まっている状態なのに、観客は言葉一つ漏らさず、食い入るように決闘を観ている
アタシは、それを観て、すごーいって思えない…
むしろ、
さっきの人物と全然違うじゃーん
無口じゃーん
弁当ドロボーのくせに!
って言う感じ
フィールドでは2人、アリシアの攻撃をクレイオスが避けている
もっとさー
魔法と魔法がぶつかり合うようなのを想像してたんだけど!
確かに2人のスピードは速いし、アリシアの魔法でフィールドの形が変わったのはすごいけど…
ちょーっと、つまんない
ん?
もうそろそろ、かな?
「捕まえなさい!"ツリーバインド"!」
アリシアの声が高らかに響き、地面から木々が生える
「"ホワイトスモーク"」
クレイオスの周りが煙に包まれるが、
「ムダですわよ!」
アリシアの木々はものすごい勢いで、クレイオスを襲い、"バインド"つまり、"束縛"した
「うあああああああああああああ」
クレイオスが悲鳴をあげる
アリシアの前に木々が磔にされた状態のクレイオスを運ぶ
身体中に巡らさせた木の幹がクレイオスを締あげている