アテナ魔法魔術学園
sideクレイオス

オカシイ

絶対にこれはオカシイ


どうして、使い魔が召喚できないんだ?


魔方陣は光っているのに

手応えも確かにあるのに

魔力も十分なはず、じゃないのか?



「クレイオスッピョ?どうしたッピョ?」
部屋に教師擬きのうさ耳が入ってきた

この部屋に入ってから結構時間が経ったから、心配してきたのだろう

表情がいかにも、だから


「…召喚できないんですケド」


「ピョヨ?うっそーん!」


うっそーん、じゃねーよ
語尾のピョンはどこ行った?

それに驚愕した表情をしたいのは俺だよ



するとまた、誰かが部屋に入ってきた

「クレイオっスー?

どうやったー?なんと!俺っちはハルピュイアやぞ!

見てや!このナイスバデー!

スタイルの黄金比や!いやー目の保養やわ!

どやあ!

クレイオスは何なん?

時間かっかとるしーすんごいの出たんちゃうー?

いやークレイオスの魔力はやばいわー

光が溢れでとったわー

で、どうやった?もったいぶらんと教えてーな?」


「ない」


「はい?」


「召喚できなかった」


「はぁああ?嘘や!
俺っちはそんなん信じん!

隠し持っとるんやろ!

やって!

部屋の外からでも分かるほどの光があったんやぞ!

嘘やー!嘘やと言ってーな!ハンニャバレーン!」


「事実ネ」
ハルピュイアが答えた


「のおぉおおお!」
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