アテナ魔法魔術学園


「…はあ!?ゼウスってギルが説明した十二神、貴族の1つの?」


「ん、まあ一応そういうことになるなあ
学園には内緒やぞ?


色々、制御されとる状態やで分からんと思ったんやけど…


さすが、風の加護を受け取るだけあるっちゅーことやな


で、ハンニャバレンの言うことが事実やとしたら、クレイオスに惹かれた魔物はいないってことやと思うんやけど?」


「クレイオスの魔力の保有量は伝説と言われている生き物と同等かそれ以上

ヒトが保有できる魔力ではないネ

本当にヒトなの?」

ハンニヴァルナはナチュラルにギルの質問を無視した

オイ
キミの主人はギルだろ

無視はダメでしょ



「…魔物ではないのは確かだよ」


「そう…じゃあ、クレイオスの血筋は何ナノネ?

ギルと同じような上位貴族?

ワテが見ても分からないなんて、どんな加護を受けてるのネ?」


「俺は自分の出自を知らない。だから、血筋は分からない」


幼い頃の記憶はない
憶えているときには孤児院にいた


俺は自分の出自どころか親の名前も顔、自分の年齢すら知らない


知っているのは、自分の名のみ
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