アテナ魔法魔術学園
部屋を出ると、広い廊下は誰もいなく、静寂に包まれていた
せっかくまた会えたんだ!
何か話しかけないと…
「えーっと、名前はエラでいいんだよね?
俺のこと覚えてる?」
「ええ、アタシの弁当を食べたクレイオスですよね?
ご存知の通り、アタシはエラ
Eクラスです」
「よかった!覚えててくれたんだ…
あ、普通に話してよ。俺、堅苦しいの苦手なんだ
エラって呼んでもいい?」
「ええ、もちろんです
あ!もちろん!アタシもクレイオスっていうね?」
よっしゃあ!
「そう言えば、エラはどうしてライラ先生の使い魔の召喚の件を断ったんだ?
普通、使い魔をもつことには憧れると思うんだけど…?」
緊張して、ネックレスを制服の上から触る
「ん?苦しいの?大丈夫?」
ネックレスを触るのは俺の癖らしい、昔からの
でも、周りはそんなこと知らないし、ネックレスは制服の下にあるから見えない
だから、そういう風に思ったんだろう
優しいなあ……
「いや、違うよ。俺、ネックレスを触る癖があって…つい」
「へえ、そうなんだ。よかったー
ねえ、ネックレスみてもいい?」
前髪で隠れて見えないエラの目が妖しく光ったような気がした
視えてないのに…