アテナ魔法魔術学園


「いいよ?はい」


首元を少し緩め、その間からネックレスを取り出す


身長差があるため、少し腰をおり、エラにネックレスを見せる


エラは興味があるのか、近づいてきた



近い…!

目の前にはサラサラとした髪がある

とても良い香りがして……


何かエラが喋った

いや、喋ったというよりは囁いたという感じで…


聞き取れないが、不思議と懐かしく、胸の奥が暖かく感じた


何を囁いたのか知りたくて、「ねえ」と声をかけるとエラは俺の方に勢いよくかおを上げた


目と目が合う


お互いの吐息が顔にかかり、後少しで触れそうな距離


エラの目は、瞳はまるで花が咲いたようで、色は不思議で…


廊下の壁にかけてある松明の炎がエラの瞳に映るたびに色が変化する


綺麗だ










「ありがとー、ボーッとして大丈夫?」

はっと気づくとエラと俺の間は離れていた


「綺麗なネックレスだね

えっと、なら質問?疑問?に応えよーかな?」

もう、エラの瞳は前髪に隠れている


「え?何が?」


「もーさっき、どうしてライラ先生の使い魔の召喚の件を断ったの?ってきいたじゃん!」
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