アテナ魔法魔術学園

「え!あ!そう、だっけ…?」



「あははー
んーじゃあ、どうするー?きく?きかない?」

首を傾げてきいてくる
あわよくば、これを機に仲良く、親しくなる可能性が!


これはもちろん、「きく!」



「おっけ。んーとね、アタシは使い魔を召喚できないの」


予想もしない言葉
使い魔を召喚できないなんて聞いたことない…


「え?どういうこと?

だって、先生が言った原因は当てはまらないんでしょ?

ならなんで…?」


「根本的に違うの」


「それって、どういう…?」


「ひーみつ

じゃあ、そろそろ戻るね?」


ちょ!
このまま終わらせるのはイヤだ!

何か、何か次に繋がる何か!




「ねえ!明日また会えない?昼休み!」


Oh!ナンパ!
さすがにこれはダメだ!しまった!

ああ、なんでこれしかないの、俺!

いやいや、コミュニケーション能力がないわけではない!はず…

ちょっとお喋りが苦手なだけだしー
相手がちょっと気になるだけだしー



「それはランチのお誘い?」


よっしゃ!これはなんかイイ感じ!



「お、う!昨日お弁当食べちゃったし

何か奢る!」


「うーん、あ!そうだ!
屋上で食べない?アタシお弁当とか作るよ?」


「いやいや!お礼にならないし!」

むしろご褒美だし!


「ううん、あのネックレス見せてもらえただけで本当に感謝してるの

それに人混みが苦手で……ダメかな?」


「いやいや!エラとランチできれば俺は十分だし!」


「ん?」


「あ、えっと、使い魔のこととか色々話したいし!」

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