アテナ魔法魔術学園



とぐるぐる考えていると、エラが「もーなんでボーッとしてるのー行くよー?」
と声をかけ、俺の袖を引っ張る



エラは首を傾げているため、長い前髪の隙間から瞳が大きな目が見え隠れ


でも、見えたときの身長差による上目使いに少しタジタジ



「クレイオスはボーッとすること多いからなー

エラちん、クレイオスを掴んどかなかんなー」

すると、ハッとした顔をしたすぐに、
「掴まないけないな、エラちん隊員!」
と言い直した。なぜ……


「了解であります!ギル隊長!」


「うむ!頼んだぞ、エラちん隊員!」



なぜかごっこ遊びになり、2人でビシッと敬礼し合う


仲良いなーいいなー



「では、クレイオス容疑者を拘束!」
「拘束ー!」
と左にはギル、右にはエラが俺の手を握る


「よし!目的地、屋上!方向、北北東!ほんなら、しゅっぱーつ」


「しゅっぱーつ!」



それぞれが俺の手を握っていない方の手をおーっ、と上げて歩き出す


俺は仲良く歩く2人に引っ張られるように歩く



右を見ると、エラのふわふわとした柔らかそうな髪


右手にはふにふにと小さな感触



コレは!
"ギルのおかげ"にほかならない…!感謝!

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