ふたりぼっち
……明日君はまた、何かの拍子に俺のことを忘れてしまうかもしれない。
誘拐犯じゃないのかと、怖がってしまうかもしれない。
それでも俺は、かまわない。
もう怖くはない。
どんな方法でドキリとさせてやろうか。
どんなサプライズで驚かせてやろうか。
どんな”愛”を、捧げようか。
そんなことを考えていたら、明日が来るのも楽しみなんだ。
そして、何回でも伝えよう。
ー ……昨日の君に、「さようなら」
今日の君に、「はじめまして」
明日の君に、「あいしてる」…… ー
ふたりぼっち.
(切なく儚い、純愛のラブストーリーを君に捧ぐ)
【完】