ふたりぼっち
ー ……停車した交差点は、今まで通った道の中で最も交通量が多かった。


それで、2号線の信号が、赤になって……。


右折しようとした、その時だった。


赤信号を無視した一台の車が、右折しようとしていた私達の車に、猛スピードで横から突っ込んで来たのだ。


それは、一瞬の出来事。


悲鳴を上げる暇もなかった。

ガシャァァァーンッ!!という爆音と、凄まじい衝撃が、全身を襲う。

割れた窓ガラスの破片が、腕や顔に突き刺さった。


制御を無くした車は回転しながら他の車にもぶつかったのか、あちこちから衝撃が伝わって来る。

私は、気を失った。…… ー


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