皆が俺の事勘違いしている…

屋上につき、ドアを開けると冷たい風が頬を撫でる

「おー、来たか。」

「お前等が呼んだんだろ?」

よくこんな場所に居れるな…
とても寒いんだが。

「さ、咲先輩!よければ、これ使ってください!」

「お、ありがとな。」

圭は優しいな。
自分も寒いだろうに俺に貸してくれるなんて

「…一緒に使おう。」

「え!そ、そんな。恐れ多いですっ!」

恐れ多いって…
そんなに怖がられてるのか?
無理やりするか。

バサッと、借りた膝掛けを圭と自分にかける

「んー、暖かいな。」

「え、あ、え!!」

咲との距離が近くなり顔を赤くし固まっている圭。

「圭は、子供体温なのか暖かいな。」

と、呑気に喋っている咲。

「え、あ、そうですか…。」

苦笑いで返しながら、どうしようとこの状態から抜け出す方法を考えていると、

「な、何やってんだよ咲!!」

蓮が顔を赤くしながらやってきた。

「ん?仲良く二人で膝掛け使ってんの〜」

「そんなの見りゃわかるし!!」
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