皆が俺の事勘違いしている…
屋上なら誰も来ないから大丈夫だろう
「ここって立入禁止の所じゃねぇのか?」
「俺はここの鍵を貰ってるから」
理事長に貰ったんだよな…
何でだったっけな
「そっか」
「それで、話は?」
重苦しい雰囲気を出しながら蓮は言い
「実はさ、俺、族の総長やってるんだ…」
…族の総長ね
まぁ、おかしい話でもないか。
「そう」
「…え?それだけか?」
キョトンとした顔でこちらを見て
「うん。俺には関係ないし」
「…関係ないって、そりゃそうだけどさ。」
ブスくれた顔をし、そっぽを向き
「まぁ、いつかはすると思ってたからな」
「なんでだよ」
また、眉間にしわを寄せ
「蓮の兄もしてただろ?だからだよ。昔から蓮はあいつを尊敬してたしな」
「んなっ!?べ、別に尊敬なんかしてねぇし!」
耳を赤くしそっぽを向き
「はいはい。」
「ま、まぁ、知ってたならいいや!それを伝えたかっただけ!」
「そっか」
「あ、あと、今日の放課後に倉庫に連れて行くから。教室に迎えにいくな!」
はぁ、蓮といい、彼奴といい、兄弟揃って似てるなぁ
別に俺に紹介なんかしなくたっていいのに
まぁ、いいけど
「あぁ」
「じゃあ、放課後にな!」
笑顔で去っていった蓮を見てため息を吐く
「はぁ、めんど…」
まぁ、蓮が信頼した仲間というのも気になるし行ってやるか