恋以上、愛以下。
愛以上
いっぱい悩んでいっぱい泣いて初めての恋は辛いことしかない。
もっと早く気付ければ。思いを伝えられたら変わったのかな。後悔ばかり…

今日私は伝えよう。一歩進もう。

「英士っ!!…ちょっといいかな?」

「ん?どうした?」

何も知らない、いつも通りの彼を見ると言わない方が幸せなのかもしれないと思ってしまう。
伝える事で相手の重りになる事もある、、

決意したのに…悩んでる。だめだ!だめだ!

決意したんだ。言うんだ。


静かな空き教室。初めての時を思い出す。
「英士、私ね…」

「好き」

困った顔をしてる彼を見てつい作り笑いをした。

「英士が彼女いるのわかってるから、スッキリしたかっただけなの!なんかごめんね」

笑顔が辛くなってきた

ギュッ

えっ?突然英士が抱きしめてきた

「ごめん…ごめんな…」

「謝んないでよ…こっちが辛…」
私の言葉に被せるように
「違う、最初はちょっとした興味だった。みんなが知らない美玲を知っているそれが嬉しくて。彼女と付き合ってから好きだったって気づいたんだ。」

「ずるいな〜もう」

「うん」

「今の彼女のこと好きなんでしょ?」

「好きだよ」

「大事にしてあげてよ。あとさ…」
『英士にとって私はなんだった?』

「…好き以上彼女未満?」

「ふっ…ふざけないでよ笑」

「美玲。伝えてくれてありがとう。」


ありがとうその一言で私の顔の筋肉が緩んで
英士への最後の涙が溢れた



私の初恋の話。
いつか素敵な人と愛し合う日を夢みて
今日は泣こう。
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