孤高のラプソディー



「、いっ、つ……」


地面との衝突は避けられたが、胴体に巻きついている蔓のせいで当然肋骨への痛みはあるわけで…


てゆーか、こんなことってあんの?

急に蔓が体に巻きついてくるとか。


そこまでヘンテコな世界なのか?ここは


と思っていると、

「おい、大丈夫か?」

と下から声をかけられる。


声のほうに視線をずらすと、1人の男の子がいた。

いや、男の子って言っても私と同年代くらいの男の子だ。


髪は言っちゃ悪いけどボサボサの短髪で、色はとても綺麗な浅葱色。

目はこれまた綺麗な藤色をしている。

そして極め付けは、そのクールなかっこいい顔である。

目鼻立ちがとても良くて、落ち着くようなテノールの声。


でも、表情はかなりの無表情。


こんな感じのをポーカーフェイスってゆーのかな?

まぁ、そんな感じ。

「え、あ、はい。」


いや、全然大丈夫じゃないんだけども、とりあえず返事をしとこう。

本当はすっごく痛いんだけど、助けてくれた手前そんなワガママは言えるわけがない。

ましてや、初対面の人に向かっては…

まぁ、私はコミュ障だからね笑←


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