せ ん せ い 。
入 校






「おはよー」





専門学生2年の5月。


私は翔虹。翔く虹、と書いて『しょうこ』と読む。未だ同じ漢字の人を見た事がない。


「翔虹って確か今日入校日だよね?」


そう私は2年生になって、やっと普通自動車免許を取りに行くことに

実は普通免許より先に自動二輪免許を取りに行ってしまった
今思えば少し、後悔…

しかも、絶対にここには行かない!と決めたR自動車学校に入校することに


「確かR自だったよね!まさか翔虹が行くとは思わなかったわ〜」


「それは私が1番思ってるよ…」


仕方がない。学校が指定校だから、思ったより安く済んだから…
取り敢えず取ることに集中だ!


「てか、颯也さんとどうなの?最近」


「んー、冷えてきてるかな(笑)」


実は1年と少し付き合っている一つ上の彼がいる

車が好きで、私も好きで話してるうちに惹かれていったんだけど…

彼が新社会人として働き出してか、最近会う日が減って連絡とる頻度も減ってお互いに冷えてきている

これは仕方がないことでもある

私は付き合う時から、別れは覚悟してあったから今更…


「舞唯はどうなの、例の高身長の彼」


「国家試験までは気持ち伝えないでおく。て言われただけかな」


「迷惑かけたくないんだね!」


舞唯。クラスで1番信用している子で、1年の時は千夏津と3人で行動してたんだけど

千夏津はこの上辺だけのクラスに耐えきれなくて辞めてしまった

けど、月1で3人集まってご飯に行ってる


「でもー、逆に…」


「欲しがるね〜末っ子ちゃんよ(笑)」


「うざ(笑)」


「あ、そろそろ行かないと。また明日!」


「問題児になって帰ってくるなよ〜」


「うっさいわ(笑)」


R自は私の学校からバイクで20分のところにある

楽と言えば楽だが、家からと考えると1時間30分もかかってしまう

まぁ、R自は回転率上げるために講習が手抜きだって聞いたから簡単だろう





「気楽にいこ」






翔虹はバイクでR自に向かった。



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