闇夜の迷い猫



蓮side




瞳美は泣き疲れたのか俺の腕の中でスヤスヤ眠っている





瞳美が何かしら抱えてるのは初めて会った時から分かっていた





でもそれがこれ程までとは思いもしなかった





コイツは母親を亡くし父親に裏切られ犯され絶望しても自ら命を断つことはしなかった




たとえその辛さを紛らわすために街に出ていたとしてもそれは周りに頼れる奴がいなかったからに過ぎない





俺は小さく呟いた...




蓮「今は俺らがいるから。お前は1人じゃない」




聞いていなくてもそう言いたかった





しかしさすがにずっとこのままというわけにもいかないよな...




俺は瞳美をベットに移動させた




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