秋田の彼女と都会のオレ
俺が秋田弁に詳しい訳では無い。
(え……と、心配してくれてんだよな。でも……。)
「早く、どっか行け。」
「え……。」
少し、冷たい言い方をしてしまったが、俺みたいな奴が
一緒にいると、この女まで、不良に
見られてしまう。
「うち、雪原つぐみって言うけろ。
また話したいから、待ってるがらな〜。
また来てけろな〜。」
(え!?え!え!?)
言ってる意味が分からない。
俺は不良だぞ?
今だって、お前にどっか行けって言ってんだぞ?
なんで俺と話がしたいんだよ……!?
「もう行くからな!」
方向回転して、女に背中を向ける。
「またな〜。」
女は手を大きくふる。
(クッソ……………。調子狂う……………。)
そう考えていた俺の顔は少し、
赤くなっていた。
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